不整脈の種類と原因|動悸・めまいは何が起きている?受診の目安を解説

不整脈とは?脈が乱れる仕組み
不整脈とは、心臓が拍動するリズムが不規則になったり、速くなったり、遅くなったりする状態を指します。
心臓は、本来一定のリズムで動くことで、全身に安定して血液を送り出しています。しかし、そのリズムをつくる電気信号が乱れると、脈が飛ぶ、動悸がする、めまいがするといった症状が現れます。
不整脈には
- 一時的で特に問題がない場合
- 慎重な経過観察や治療が必要な場合
に分けることができます。
高齢の方だけでなく、若い世代でも先天的な異常やストレス、生活リズムの乱れ、カフェインの取りすぎなどで不整脈を発症・自覚することがあります。
また、不整脈は症状の強さと病気の重さが一致しないことも特徴です。
「強く動悸を感じるが検査では問題ない」というケースもあれば、
「無症状でも治療が必要な不整脈が見つかる」ということもあります。
このため、不整脈かもしれないと感じた場合は、症状の有無だけで判断せず、医療機関で確認することが大切です。
代表的な不整脈の種類(期外収縮・心房細動など)
不整脈には多くの種類がありますが、一般の方が知っておくべき代表例を以下にまとめます。
✔ 期外収縮(脈が“飛ぶ”ように感じる不整脈)
期外収縮は最も頻度の高い不整脈です。
自覚症状で多いのは、脈が一瞬飛ぶ、乱れる、鼓動を感じるなどです。
心臓機能障害を背景に発生しますが、ストレス、睡眠不足、カフェイン・アルコールの摂取過剰でも起こることがあります。
多くの場合は良性ですが、回数が極端に多い場合や胸の不快感などの症状が強い場合、心臓機能に問題がある場合は、治療対象となります。
✔ 心房細動(脳梗塞リスクに関わる不整脈)
心房細動は脈が不規則に乱れ、高齢者に多く認められます。
血液が心臓の中でよどんで血栓が形成され、脳梗塞などの血栓塞栓症を起こしたり心不全化するリスクが高まります。
症状としては
動悸
息切れ
めまい
疲れやすい
など様々ですが、無症状の方も多いのが特徴です。
指摘された場合は治療や慎重な経過観察が必要になるため、早めの受診が必要です。
✔ 徐脈(脈が遅すぎる不整脈)
脈拍が極端に遅くなる状態で、身体に十分な血液が行き届かなくなります。
症状としては
めまい
息切れ
ふらつき
だるさ
むくみ
などです。
洞不全症候群や房室ブロックによる徐脈性不整脈はペースメーカー治療が必要になる場合があります。また、他の疾患や薬剤により徐脈となる場合があります。自覚症状があったり、脈拍50/分未満が持続する場合は受診が必要です。
不整脈には上記以外にも様々な種類がありますが、いずれも「症状だけでは良性・悪性の判別は難しい」のがポイントです。
だからこそ、気になる症状があれば早めのチェックが大切になります。
不整脈で起こりやすい症状
不整脈は症状がはっきり出る場合もあれば、非常にわかりにくい形で現れることもあります。
代表的な症状は以下の通りです。
- 脈が飛ぶように感じる
- 脈がバラバラになる
- 急に脈が速くなる
- 動悸
- 胸の不快感
- 息切れ
- めまい・ふらつき
- 意識が遠のく感じ
- 極度の疲れやすさ
身体の調子が悪い時だけに起きるものもあれば、安静時に突然起きる場合もあります。
症状が軽くても、次のような場合は注意が必要です。
✔ 繰り返し起こる
✔ 持続時間が長い
✔ 生活に支障が出てきた
こうした場合、心臓の状態を確認することが重要です。
放置するとどうなる?気をつけたいサイン
不整脈を放置しても問題ないケースもありますが、次のような状況では治療や管理が必要なことがあります。
✔ 心房細動が続いている場合
血液がよどんで血栓ができやすくなり、脳梗塞のリスクに関わる場合があります。
心房細動は無症状のことも多いため、健診などで指摘された場合は必ず受診が必要です。
✔ 徐脈による症状がある場合
脈が遅すぎると、脳へ十分な血液が届かず、めまいや失神につながることがあります。
原因によって治療が必要になる場合があります。
✔ 心不全につながるケース
高血圧・動脈硬化・心臓に基礎疾患を持つ方では、不整脈が引き金となり心不全が悪化することがあります。
息切れやむくみが強くなるときは注意が必要です。
✔ 注意したい症状
胸の痛み
強い息苦しさ
意識が遠のく
これらがある場合は、早めの受診が大切です。
受診の目安と検査方法
不整脈かどうかを判断するには、心電図検査が必要です。
次のような症状があれば受診がおすすめです。
- 動悸が続く
- 脈が不規則になる
- 血圧計で測定エラーや不整脈と表示される
- めまい・ふらつきがある
- 健診で「不整脈」と言われた
- 息切れが増えてきた
安藤医院では、以下の検査を組み合わせて不整脈を評価します。
- 心電図
- 24時間ホルター心電図
- 血液検査
- 心エコー(心臓の動きを確認できる検査)
これらの結果をもとに、不整脈の種類や重症度、治療の必要性を判断します。
日常生活でできる不整脈対策
日々の習慣を整えることで、不整脈の予防や症状の軽減につながることがあります。
✔ 睡眠をしっかりとる
睡眠不足は自律神経が乱れ、不整脈の誘因になることがあります。
✔ ストレスをためすぎない
深呼吸や軽い運動が効果的です。
✔ カフェイン・アルコールのとりすぎに注意
動悸を引き起こしやすい方もいます。
✔ 適度な運動を続ける
無理のないウォーキングなどが推奨されます。
✔ 生活習慣病の管理を行う
高血圧・脂質異常症・糖尿病は不整脈と関連することがあります。
まとめ
不整脈は、誰にでも起こり得る身近な症状でありながら、種類によって必要な対応が大きく異なることが特徴です。脈が乱れる感覚や動悸は一時的におさまることもありますが、背景に心房細動や徐脈など、治療や継続的な観察が必要となる不整脈が隠れていることもあります。
特に、
- 脈が不規則に続く
- 動悸や息切れが増えている
- めまいやふらつきが繰り返す
- 健康診断で不整脈を指摘された
といった場合は、早めの評価が安心につながります。
不整脈は、心臓そのものの状態だけでなく、生活習慣・ストレス・睡眠・加齢など、様々な要因が組み合わさって起こることがあります。だからこそ、症状の強さだけで自己判断するのではなく、「最近いつもと違う」と感じた段階で一度立ち止まって身体と向き合うことが大切です。
安藤医院では、不整脈の種類や心臓の状態を丁寧に評価し、お一人おひとりの症状・生活背景に寄り添いながら必要な検査・治療をご提案しています。気になる症状が続く方、健康診断で心配になった方は、どうぞお気軽にご相談ください。
小さな違和感の積み重ねが、大きな病気の予防につながります。
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不整脈は、心臓の状態や全身の健康と深く関わることがあります。
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